第32章 待てのあとにはご褒美を。
ガチャリ。
家の鍵を開けて中に入ればそのまま玄関で抱きしめられる。
『リエ…フ…制服シワになっちゃう。』
「試合でテンション上がっちゃってもう限界…」
セーラー服の裾をがばりと持ち上げ、胸の谷間に顔を埋める。
『や…シャワー…汗かいてるっ!』
「美優さんの匂いだから…大丈夫。」
胸を両手で寄せられくっきりできた谷間に舌が這う。ぺちゃりと舌を動かす水音が聞こえてぞくりと身体が震えた。胸を寄せた手が動き、片方が背中に周りブラジャーのホックを外す。ブラが緩んだのを見計らってぐいと胸の上に乗っていた布が外された。
ぽに
ぽにぽにぽに
ぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽにぽに
胸を執拗に揉みしだく姿に首を傾げる。
『…リエーフ?なにしてるの?』
「谷間に挟まれてみたくて。」
リエーフはなぜか私の胸と胸の間に顔を埋めている。右から、胸、リエーフの頭、胸の順番に並んでるように見える。
ちょっと面白い。
『くすぐったいー。』
そう言い笑うとリエーフは谷間に挟まれながら喋る。
「男のロマンってヤツですよ。」
ドヤ顔で言われたらもう笑いが止まらない。
谷間の奥。
ちょうど胸骨のラインをリエーフの舌が這う。くすぐったいとは違う感覚に思わず声が出る。
慌てて口を押さえるけど一足遅く…
谷間から覗く瞳は宝物を見つけた子供のようなキラキラとした瞳だった。