第31章 たたかい。
「「「じゃあなー!」」」
ラーメンを食べたあとはそのまま解散。
電車にに乗るため駅まで移動。私の隣にはやっぱりリエーフ。
『まだ明るいから送らなくて大丈夫だよ?』
「えー?」
リエーフは私の背中にぺたりとくっつく。戯れているような仕草に思わず笑みがこぼれる。
『どうしたの?リエーフ。』
「美優さん、覚えてます?」
ぞわり
背中が泡立つような感覚。
耳をくすぐるような吐息混じりの声。
戯れあいに微笑んだ顔のまま、体が固まる。
「春高予選終わったらセックスしていいって言ったの。」
覚えてる…覚えてるし嘘はつきたくないけれど……
『今日…?』
「うん。溜まりすぎて限界。」
背中には何か硬いものが当たっている。
喉を指で撫でられながら耳たぶを甘噛みされるとぞわぞわと快感が押し寄せ、どうしたらいいかわからなくなりそう。
「美優さんのナカでイきたい。」
羞恥で出せない言葉の代わりにこくりと首を動かせば、触れられていた手は離れ右手にあたたかな感触。
指を絡められ思わずリエーフを見る。
夕日に照らされたリエーフの表情を
私は読み取ることができなかった。