第30章 私の…嫌いな人。
「機嫌直してよー。美優さん。」
ぱくり
「ごめんってばー!」
ぱくり、もぐもぐ
「美優さんってばー。」
もぐもぐ、ごっくん。
結局リエーフがイくまで何回もイかされて…その前にもしてるから体のだるさはMAX。
…えっちの時のちょっと意地悪なリエーフ、好きだけど… でも…それとこれとは違う。
リエーフが作った親子丼を頬張りながら私はリエーフの謝罪を聞き流していた。
「…だって美優さんかわいいから…」
しゅんとした顔で言われれば許したくなるけど……でも今回はさすがに無理。
『当分しない。』
そういうとリエーフのテンションが下がる。
『しない。』
リエーフしょぼくれモードが発動。
横目で観察すれば気のせいか、リエーフにへたれた犬耳と尻尾が見える。うう…意志が弱い…
『………春高予選…勝ったらね……?』
小さな声で視線を外しながら呟くとリエーフはしょぼくれた顔からぱああっと顔を輝かせ抱きついてくる。
「美優さん!俺、頑張ります‼︎‼︎」
『っ!リエーフ!体痛い!腰痛いー!』
「美優さん大好きー‼︎‼︎」
『話聞いてーリエーフ‼︎』
まだまだ話せないことはたくさんある。
それでも私は、この先もリエーフと一緒にいたい。
大好きで
大好きで
隣にいない未来なんて信じられないから。
どんなことがあってもリエーフとなら
乗り越えていける気がするんだ。