第29章 Resulting in Punishment
「出掛けるんすか?」
フレンチトーストが焼き上がった頃お風呂を終えたリエーフ。リビングに出来立てのお皿とミルクたっぷりのカフェオレを運ぶといっしょにいただきます。
もきゅもきゅとフレンチトーストを頬張りながらリエーフが私に聞いた。
『うん。だめ?』
「駄目じゃないですけど…美優さん体大丈夫っすか?」
腰とか…なんて聞くから私は恥ずかしくなってリエーフの分のフレンチトーストを私の方に引いた。
『そういうこと言う子にはあげません!』
「美優さんごめんってば!」
リエーフは顔の前で両手を合わせてごめんなさいをするから、私の分から1枚フレンチトーストをお皿に乗っけてリエーフの前に返した。
『どうぞ?』
「やった!美優さん、好きっす。」
リエーフは頬を緩ませ、笑う。
『もう…
私も…好き』
甘い甘いメープルシロップのような時間。
2人で笑いあい、甘い時間は過ぎていった。