第29章 Resulting in Punishment
『リエーフ…?』
メイド服に身を包みリエーフを探せばその姿はリビングにあった。私の声を聞き振り返るとにこりと笑って手招きをする。手招きのままに近寄ると、リエーフは自分の足の間に座るように促すので抵抗せずに座ると、リエーフは私の髪の毛で遊びだした。
「文化祭の準備の時から思ってましたが、この服似合いますよね?」
『そんなことない….よ?』
「ああ、そうそう。美優さん?このメイド服、真響先輩にもらったんです。好きにしていいって言われました。」
『…そうなんだ。』
好きにしていいなんて嫌な予感しかしない…
「あと、今日の午前中のこと、おぼえてます?」
午前中…?
私の背中から手が回り、私をぎゅっと抱きしめたリエーフ。
「赤葦さんとチューしましたよね?」
疲労と高揚ですっかり忘れていたが、そんなこともされていた。無理なことはわかっていても逃げ出そうとする体をリエーフはそのまま抱きしめる。
「逃げないでくださいね。言ったじゃないですか。嫉妬で限界だって。」
優しげな声にそぐわない少しだけ棘のある言葉に怖くて振り向くことができない。
「美優さん、『お仕置き』ですよ?」
そう言ってリエーフはちゅっとうなじに吸いついた。