第29章 Resulting in Punishment
ゆっくりと意識が浮上する。
あれ…?私…確か、リエーフに送ってもらって…今、何時?
時計を見ると、あと3時間で日付が変わる時間。
『うそっ!』
がばりと起き上がり、ベッドから降りるとそのタイミングで部屋のドアが開いた。
「美優さん起きました?おはようございます!」
にこりと笑いながらリエーフが廊下から顔をだした。
『リエーフ…いてくれたの?』
リエーフははいと返事をするとすこし怒ったような顔をする。
「そうだ美優さん、冷蔵庫ほとんど空っぽ!これで夜、何食べるつもりだったんですか?」
『ごめん…』
至極真っ当な怒りを受け止め眉を下げると、リエーフは腰を折り私の目線に合わせるようにするとにこっと私に笑いかけた。
「ごはん、食べれそうですか?」
『あれ?だって材料…』
私が戸惑っていると、リエーフは片膝をつき、私に手を差し伸べた。
「どうぞ?お嬢様?」
少女漫画のようなクサい台詞。それなのにリエーフがいうとドキドキするのはどうしてだろう。私がリエーフの手に自分の手を置くと、リエーフの大きな節くれだった手でそっと包まれる。
そして私はリエーフに促されリビングに足を進めた。