第25章 音駒高校文化祭準備編!
ーーーーーー
「美優さんたちはメイド喫茶でしたっけ?」
『そうだよー。リエーフのクラスは?』
始業式とクラスでのホームルームが終われば今日の日程はおしまい。明日は休み明けの実力テストだから部活もなし。約束するでもなく、リエーフはショートホームルームが終わった後に教室に駆け込んできた。
朝の件があったからかみんなが注目してて…私は挨拶もそこそこにリエーフを引き連れ教室を後にした。で、今帰宅しながら文化祭の話になったんだけど…
「俺のクラスは展示です。初めての文化祭だし、文化部結構いるんで当日フリーになれる方がいいってなって。」
『展示って当日楽だからいいよねー。あ、今日、お菓子の試作品作るんだけど…』
荷物持ちをお願いしようとリエーフを見るとよっぽどお腹が空いてるのかお菓子という単語だけでよだれを垂らすのではないかと思うくらい顔が緩みきってる。
これだったらこのまま真っ直ぐ買い物に行った方がいいかな。
『じゃあ、買い物行こっか?』
私は惚けた顔をしたリエーフを引きずるようにして駅までの道を歩き出した。