第22章 Just be staring into your eyes
『だめ…蛍…』
力の入らない手で蛍の胸を押す。
「イイくせに…ほら。」
するりと下着の隙間から指が入る。割れ目を撫でる指から卑猥な水音が鳴った。
「ぐちょぐちょ…これで気持ちよくないなんてよく言えますね…?」
つぷっと指が秘部に押し込まれる。指先が埋まりさらに奥へ。
痛みで苦痛に歪む私の顔に蛍は表情を変えた。
「…え?」
『だから、だめだって…』
「本当に…?」
「ホントだよ?ツッキー。俺、そこまで許した覚えないんだけど?」
聞こえた声に体がこわばる。
嘘…
『リエ…フ?』
「はい。俺ですよ?美優さん。」
安心、安堵からか私の目から涙が溢れる。それに気づいた2人は小さな声で言い争う。
「ちょっとツッキー、美優さん泣かせないでよ。」
「君が来てから泣き始めたんだけど…」
「ってことは俺が悪いの?」
「いや、悪いのは僕か…」
リエーフは部屋の入り口から近づくと床に落ちていたタオルケットを私の肩に掛ける。
「美優さん、泣かないで?俺、いるから。」
拭いても拭いても溢れてくる涙。
「ごめん、美優さん。やりすぎた。」
目を逸らしながらぽんぽんと頭を撫でてくる蛍。
「ツッキーはゴーインすぎなんだよ。そんな無理やりじゃ怖くてトーゼンだって。」
ねー?なんて同意を求めるリエーフ。ふと、蛍の表情が変わる。
「怖かった割には美優さん、ちゃんと濡れてるケド?」
『えっ!ちょっ!蛍⁉︎』
下着の上から濡れた秘部をなぞる蛍。くちゅり と音が鳴ると私は恥ずかしさで顔を手で覆った。
「美優さん、俺じゃないのにそんなに濡れちゃったんだ。」
リエーフの胸に背を預けていると後ろから伸びてきたリエーフの手が頭を撫でる。
「ねえ…ツッキー?イカせるのはOK、挿れんのはなし。どう?」
「まあ、いいんじゃない?」
この2人は何を言ってるんだと思えるくらい頭は冷静。
でも身体は疼き、熱を帯びる。
『りえーふ…けい…?』
「ごめんね美優さん。俺も美優さん見てたら結構ヤバい。美優さんのこと気持ちよくするだけ。」
「美優さんは感じてるだけでいいから…」
タッグを組んだと思われる2人。Tシャツを脱ぎすて戦闘体制に入った2人。
私にはもう、止められない。