第22章 Just be staring into your eyes
ゆっくりと意識が浮上する。むずむずとした感覚が身体を襲い、身体を動かそうとしたけど…動かない…
『なに…?』
「起きました?」
…ん?
『けい…なにしてるの?』
寝ぼけた頭で必死に考える。何で蛍がいるの…?
「ああ、夜這いってやつです。」
さらりと言われたその言葉。
夜這い…夜這い……
『って夜這い⁉︎』
大きな声を上げると口を塞がれる。
「静かにしてくださいよ…」
首をこくこくと縦に振ると口を塞いだ手を離される。
「せっかくこっちに来たんだから少しくらいいい思いさせてくださいよ。」
スルリとTシャツの裾から蛍の指が忍び込んだ。
『やだ…って…』
ブラのホックはいつの間にか外されていてTシャツと一緒にぐいと上げられる。外された下着からぷるんと胸が零れ落ちた。
「寝てる時も声出てましたよ?ココ、弄られるの好きなんですか?」
きゅっと胸の先端を摘まれぴくんと身体が跳ねた。
『寝てる時に…なにしてるのよ…』
「いや、少しはいい思いしたいなと。今日は水色ですか…僕、セクシー系が好きなんですよね。」
『蛍の趣味なんて…知らないし…』
胸をやわやわと揉まれながら先端を甘噛みされると身体はびくびくと跳ね、手で口元を押さえておかないと声が漏れそうになる。それでも息は漏れ出るようでその声を聞き、蛍はにやりと笑う。
「灰羽と僕、どっちが気持ちいいデスか?」
意地悪な質問。そんなこと、言えるわけないじゃない。
蛍の指が内腿を撫で回す。いつの間にか着ていたショートパンツは脱がされ下着1枚にされている。
なんて手の早い。
嫌だと思う気持ちとは裏腹に身体は熱を帯びる。
『蛍…ダメだって…』
「灰羽ともしてるんデショ?なら僕とも『してない…』
「…は?」
怪訝そうな面持ちで私を見る蛍。
「そんな嘘…『嘘じゃ…』
「じゃあ…何でこんなにココ、濡らしてるんですか?」
強い、強い快感。蛍の膝が容赦なく私の秘部をぐりぐりと刺激する。
『そ…なこと…「ありますよね?下着、濡れてますよ?」
図星を突かれ顔が強張る。
何でもお見通しとばかりに見つめる蛍の瞳が、怖い。