第21章 まだまだ夏休みは終わらない！〜第3体育館組、集合〜

いつものスーパーに行くと、ちょうど安売り中。

『リエーフ！鶏モモ肉10枚！できるだけ新鮮そうなやつ！』
「了承っす！」
『蛍、この通路まっすぐいったところに卵コーナーあるから2パック持ってきて！』
「なんで僕まで…」

2人をお使いにだすとまずは安い野菜を買い込み次に鮮魚コーナーでお刺身数種類を購入。さすがに今日はカートが必要そうなので持ってくる。合流した2人と他の必要そうなものや、おやつや飲み物をちょこちょこ買いつつレジに向かう。財布から出したキャッシュカードに怪訝な顔をし、私を見る蛍。

「学生の身分でキャッシュカード…」
『親が私に預けてるんだからいいでしょ？』

会計を済ませ籠をサッカー台に運び、買ったものを袋詰めする。袋は3つ。1人１つずつ持つ。

私は自分の持った袋をゴソゴソするとお団子を取り出した。甘いのが食べたかったんです。和菓子みたいな甘いのが。

『お団子食べる人？』

リエーフは速攻口を開けたから口におだんごを入れてあげる。蛍にもあーんとすると、ちょっと躊躇したあとぱくりとお団子に食いついた。

『家で待ってるみんなには秘密ね？』

なんて言ったんだけど、家に帰ったらリエーフの口元に餡子がついててすぐにばれました。

爪が甘かったようで、残念。