第1章 わんことの出会い。

『あっっっづい！』

ゴールデンウイークも終盤に差し掛かったある日。
できれば外に出たくないくらいの厳しい日差しの中
私は駅前通りを歩いていた。

今日暑すぎでしょう。
あとで絶対アイス奢らす。

出かける日を今日に設定した”アイツ”を恨みながら、私はできるだけ日陰を選び待ち合わせの場所へと向かっている。

っていうか、なんで私こんな暑い日に外に出かけてるんだろう…

私が本日外に出ている理由。
それは数日前の会話に遡る。