第2章 報告〜第3体育館の場合〜
「あーかーあーしーさーん」
いつの間にか鉄郎達から抜け出してきた蛍君が京治の肩を掴む。
月島「油断も隙もない…」
その後ろからはリエーフ君が顔を出す。
灰羽「かのさん!」
『んー?どうしたの?『チカ』くん?』
灰羽「その名前恥ずかしいんだけど…」
リエーフ君は照れくさそうに笑っている。
灰羽「おめでとう!いつ産まれるの?」
『予定は4月末。産まれたら連絡するから。』
灰羽「楽しみにしてる。」
そう言い、リエーフ君は私の手を取り手の甲に口付けた。
月島「だから…みんな……夏乃さんにちょっかい出すのやめてくんない?」
私は急に後ろから抱きしめられる。
月島「この人、僕のなんで…」
少し照れたように呟く蛍君が可愛い。
黒尾「そういやあ、いつ籍入れんだ?式は?」
月島「あー…」
『籍はもう少ししたら。式は、今は蛍君が学生だから卒業して、余裕があったら改めて…って感じかな?』
灰羽「かのさんのウェディングドレス姿楽しみだったんだけどなー。」
『当分お預けね?』
黒尾「じゃあみんなグラス持てー!」
鉄郎に促されるまま私達はグラスを持つ。
鉄郎はニヤリと笑うと、言った。
黒尾「まぁ、ちっと早いけど…ツッキー、夏乃さん結婚おめでとうと、夏乃さん元気な子供産んでくれよってことで……?
乾杯‼︎」
「「「乾杯‼︎‼︎」」」
end