第2章 報告〜第3体育館の場合〜
からんからんっ
入り口のベルが心地よい音を鳴らす。
「おう!ツッキー!夏乃さん!久しぶり!」
バーテン姿の鉄郎がカウンター越しに話しかける。
鉄郎はこのバーの店長をやってる。
今日は鉄郎の職場を借り切って飲む予定だ。
月島「お久しぶりデス。」
『久しぶり!元気だった?…ってその寝癖変わらないのね?』
黒尾「何やっても起きるとこの髪型になっちまう。あ、他の奴ら前の予定おしてて遅れるって。」
『みんな忙しいよね…』
黒尾「そりゃあな…特に2人は有名人…ってツッキーも一応有名人だしなー。」
鉄郎はにやにやしながら蛍君を見る。
蛍君は「別に…」なんて言いながらお酒を注文した。
私は荷物を置き、椅子に座りながらウーロン茶を頼む。
ちょうどウーロン茶が私の前に置かれた時、不意にドアベルが鳴り、扉が開いた。