第5章 *大切なコト*
ピー
リコの笛で、日向と天空の1on1が始まった。
最初は、日向がOF。天空がDFからだ。
ドンッ、ドンッ、ドンッ…
日向「(監督が強いって言ってるから、強いんだろうけど)…女なんかに負けっかよ!」
『女なんかに…?へえ。負けんのは、お前だよ。クソ眼鏡。』
「「「っな⁉」」」
天空が吐いた言葉に唖然とする中…
黒子「天空さんは、バスケになると人が変わるんで。気にしないで下さい。」
「「「はぁ…、?(いやいや、気にするだろ)」」」
日向「(ざけんなよ…速攻で一本取ってやるよ。)」
日向のドリブル…決して遅くはない。
が…
「「「……え"?」」」
パシュッ!!!!
ボールがその場に止まった。
…いや……
天空が止めたのだ。
日向「な"っ⁉」
信じられないという顔の日向に、
こんなもんなの?という顔の天空。