第3章 第二話 赤いあの子
ガシッ
急に理沙はものすごく怖い顔をして胸倉を掴んで来た。
「えっ?!ちょっと!理沙!」
「愛菜も一緒に愚痴ってたじゃん!なのに…っ」
「なんでうちだけ…っ」
「は?!理沙?!本当になにがあったの?!」
理沙はその場に力なく崩れて泣いた。
あれから理沙の話によると
送り主不明から内容が意味不明な手紙をたくさん送りつけられたそうだ。
しかもどれも同じ内容だったそうだ。
それで不安になりながら学校に来たら机の中にまた変な手紙がたくさん入ってたらしい。
それで怖くなって逃げようとしたそうだ。
「理沙…安心して次はうちだから。
絶対あの女の仕業だよ!カラ松くんがこんな事するわけない!」
「カラ松くんだからって…安心は出来ない…。カラ松くんも怪しい」
理沙はカラ松くんを疑った。
「なに言ってるの。理沙。カラ松くんがそんな人だと思う?」
「だからと言って!安心は出来ないんだよっっ!」
ドンッ
「理沙っ?!!」
理沙はうちを突き飛ばし本当に帰ってしまった。