第5章 第四話 眼
教室に戻ると丁度昼休み終わりのチャイムが鳴った。
次は理科か…移動教室だな…。
いつもは理沙と一緒だったけど
今日はいないから一人かぁ…やだな
そう思っていた
その時
「おーい愛菜」
「?」
名前を呼ばれて振り返るとそこには
さっき莉緒ちゃんをいじめてた子達がいた。
やだ…うちの事もいじめるつもりなの?
「な、なに…?」
うちは怯えながら返事をした。
A「なにそんなに怯えてんだよwねぇ一緒に移動教室行こうよ。」
「え…?あぁ、いいよ。」
意外だった。まさか移動教室に誘われるだなんて。
「でもどうして急に移動教室に誘ったりしたの?」
聞いちゃいけないとは思ったけど
つい気になって聞いてしまった。
A「えーっとね。一人で浮いてたから。ねー?」
B「うんそうそう。Aが愛菜を誘おうって言い出したんだよ?」
C「そう言えばうちら今日放課後
カラオケ行くんだけど。一緒に行く?」
「えっ…カラオケ?」
A「あ、いいね!それ!一緒に行こうよ!どうせ理沙いないんだし
帰りも一人でしょ?」
「うっ、うん…いいよ。」
うちはどうしても逆らえなくて
ついオッケーしてしまった