【イケメン戦国】 色に出りけりわが恋は <R18>
第4章 ~情交~
この時代に来てから数年が過ぎ、なおはそれと比べればまだ日は浅いが、二人にとって既にあの城は“帰るべき場所”になっていた。
佐助「家族と言ってはおこがましいけど、皆、一緒に居ることが当たり前の存在になったし、自分の居場所になった」
「すごくわかるよ」
身体を起こすと、乱れ散った着物をかき集め、身に纏う。
「まだ宴の最中かもね」
ふふ、と笑うなおに、佐助も微笑み返す。
佐助「今更顔を出しても、からかわれるだけだ」
恥ずかしいようで、くすぐったいようで、けど大声で叫びたい。
なおの全てが自分のものだと。
月明かりが地面に映す、二つの影。
繋がれた手は、二人の間でゆらゆらと揺れている。
佐助「ホントは全部試してもよかったんだけど」
胸元から取り出された小さな冊子。
「ん? ・・・ 何これッ!?」
佐助「君の縫ってくれた着物と一緒に置かれてたけど?」
「ち、ちがっ! 私じゃないし!」
俺の上司か、それとも君を天女だと可愛がるあの方か。
書庫の一件と言い、大人のくせに悪ノリしすぎだ。
ため息をつくが、
佐助「でもこのおかげで、今夜にぴったりの愛し方ができた。次はどれにしようか・・・」
「もうっ!」
顔を真っ赤にするなおに、慈しむ様なキスをする・・・