第1章 プロローグ
「こわいの?」
俺が、笑いながら聞くと、
彼は眉をきっと吊り上げ、
「こわくなんか、ないよ!」
と言い放った。
(クスッ...震えてるくせに。)
その意思の強そうなところが、
お前の魅力....。
(いいんだな.....壊しちゃっても...)
俺は彼の赤い唇に、
そっと自分のそれを重ねた。
「...んっ...」
(キスしたこと、あんの?)
彼の唇は、気の毒なほどに、
震えていて....。
いけないことをしている、
という罪悪感よりも寧ろ、
『コイツを今から俺が開くんだ....』
という。
何とも言えない征服感が、
このときの俺を、支配していた。
上下の唇を交互に啄み、甘噛し、軽く吸うと、
「...うんっ...あっ...翔くん.」
(..そんな声、出るんだ...可愛い❤)
俺は、Tシャツの下から、手を差し入れて、
彼の胸をまさぐった。
可愛い乳首を捉え、親指の腹で強めに擦ると、
彼の身体は、面白いくらいに、反応した。