第5章 再会
バシンッ
また、平手打ちをされた。
「……もう、ルールをお忘れですか?」
涙が溢れる。
グググとそれが閉じた唇を割って
歯にたどり着く。
この顎を開いたら…
おしまいだ……………
「……白紙に…戻しましょうか?。」
…………く…
「んぐぉっ!!!」
頭を押されて、喉の奥まで一気に入った。
苦しくてえずくが、彼が離してくれない。
「そこで…、受け止めてください。
間違えて舌の上でしますと、
しばらく味覚もわからなくなりますから」
「…──ぶはぁっ!!」
解放され、げほげほと咳つく。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
何度もえずいて胃液が込み上げた。
そしてまた彼は頭を掴んで、
容赦なく僕の口に入れる。
「んぐ……─んっ…ぐ……う…」
熱い。固い。肉が舌の上を前後する。
自分の涙と鼻水の味がする。
早くなる速度。
頭を揺さぶられ、
わけがわからない……
気が遠くなりそうだ…
早く……もう、早く終わって………
「ピーター様。…いきますよ。
ちゃんと受け止めてくださ…いっ!!!!」
最後のひと突きで、喉の奥に差し込まれ
びゅるっ……びゅっ………
…びゅ………
熱くて、苦いものが喉にあたった。
口の中で肉がびくついている。
直接喉の壁をつたって
それが落ちていく。
じゅるん、と
口から引き抜かれた。
そしてすかさず口を塞がれて
もう息が出来なくて、もがく。
「…飲んで、ください。」
苦しくて苦しくて
ゴクンゴクンと、勝手に喉が動いた。
「ぶはぁっ!!!!」
振り払って、横に倒れ
「はぁ、はぁ……」
やっとできた呼吸で
肩を上下する。
───飲んでしまった。
男の精液を
口を犯されて
喉の奥にかけられて
飲んでしまった………。