第7章 教えようか?俺の正体を...
(第三者目線)
夢は、イトナ達の後ろ姿を見ている。
そして、夢に話しかけようとする、三年E組の皆。
潮田 渚
「ねぇ、藍川君。」
夢
『何?潮田さん。』
夢は、面倒くさそうに、きく。
潮田渚の顔つきは、真剣そのものになった。
潮田 渚
「あのさ、僕達、君のこと、よく知らないからさぁ。
教えてくれない?
君のこと...
君の過去を...
。」
潮田渚が言い終えたと同時に、E組の皆は頷いた。
夢は、笑う。
それは、本当の笑みだったかは、誰も、夢も分からないだろう。
夢
『良いですよ
ただし、このことは、
だれにも、いっちゃダメです...
言ったら...
殺します...』
その時の夢は...
とても、〔冷たく〕
だが、
どこか、
〔寂しげ〕な
瞳だった...