第1章 prologue
「あー…疲れた……」
当直明けは辛いわー。
朝日がまぶしく、ふらふらとした足取りで家に向かう。
「こんな日は酒でも飲んで寝たいわー」
でも、コンビニ遠いしなー。
徹夜明けの頭では考えがまとまらず、思ったことが口から出ている。
きっと周りに人がいたら、私は凄く不審な者に見えているだろう。
しかし、そんなこと私には関係ない。勝手に見てろ。
あー、疲れすぎてなんかテンション上がってきた…。
いえーい。ホップステップジャーン、プ……?
ハイになって飛び跳ねた私の足は、地面にはつかなかった。
驚く間もなくどこかに頭をぶつけたらしく、目の前が真っ暗になった。