第1章 はじまり
渉「はいっ!これプライベート用のスマホのラインID!け、敬語使わなかった罰として連絡してください!」
『えっ・・・』
渉「絶対だよ?絶対!あ、言っとくけど俺こんなことするのえみちゃんが初めてだからね。からかってるとかじゃないんで・・・その、うん、嫌じゃなかったら連絡ください!」
『え、あ、あの・・・』
渉「おっと、じゃぁ行かなきゃ!今日楽しかった!ありがとね!」
『あ、・・・えっ!?』
そう言うと彼はテーブルにあった伝票も一緒に持って小走りで行ってしまった。
ー私が払うつもりだったのにな・・・これじゃお礼の連絡しなきゃ申し訳ないじゃん・・・////楽しかったとか、からかってないとか、真に受けちゃっていいのかな?いや、待って!今起きてること事態がドッキリとか!?ー
あたりをきょろきょろ見回して、カメラがないか必死に確認する。他のお客さんが不審がるくらい見回したが、結局カメラは見当たらなかった。
『・・・いい人だったな』
なんだか胸の中に暖かいものを感じながら、えみはコーヒーを口に運んだ。