第3章 記憶
スマホの着信音で目が覚めた。
スマホを見ると渉くんからラインが入っていた。
【おはよう!
勝手に帰ってごめんね
本当はもっといたかったんだけど、
こういうときに限って早朝からの仕事だったから。
つらいことだったのに話してくれてありがとう
一応仕事に遅れないように連絡してみました!】
ーあ、いつの間に私ベッドの上に・・・・渉くん何時までいたんだろう。きっとあまり寝てないよね。それなのに私が朝ちゃんと起きれるかまで心配してくれてるー
【おはよう
話聞いてくれてありがとう。
始めて人に話したら、少しすっきりしたかも
渉くんにはますます頭が上がらないねw
今からちゃんと準備して仕事行ってきます!】
返事を送ってベッドから立ち上がると、テーブルの上に紙が置いてあるのに気づいた。
《えみちゃんへ
俺がいるから安心しろ!
なんなら俺のうしろには
ジャニーズ事務所がいるから大丈夫!
いつでも頼ってくれていいからね》
お世辞にも綺麗とは言えない字。だけど一生懸命書いてくれたことが伝わってきて、泣きそうになる。
メモの隣には渉くんの家の合鍵が置いてあった。
ー優しすぎるよ・・・ダメだよ、そんなに優しくされたらまた涙出ちゃうじゃん・・・-
涙が溢れそうになり、またメモに目を向ける。
渉くんのことだから私を笑わせるために「俺のうしろにはジャニーズ事務所がある」なんて書いたんだろうな、と思うとなんだかおかしくなった。
『もう・・・ふふっ』