第2章 友達として
*渉side*
ーなんだそういうことかー
マンションの前に着いたと連絡した時えみちゃんの様子がちょっと変だった。
えみちゃんが外に出てきたかと思うと今度はきょろきょろしだすし、雨で濡れている玄関ロビーを早足でいく。こけるんじゃないかとはらはらした。
それでまじめな顔で彼女が口にした理由がこれ。
ーやっぱりいい子だ。優しいな・・・でも-
渉「でもさ、そう思ってるってことは、写真撮られたら俺と熱愛報道が出ちゃう・・・って思ってるってこと?」
『えっ!?ちがっ//////そういう意味じゃなくて、えっと誤報でもいろんな人に迷惑かかっちゃうから・・・えーっとあの決してそんな熱愛なんて//////』
我ながらいじわるな質問だったなぁと思う。えみちゃんは顔を赤くして必死に否定する。でもその姿のなんだかかわいらしくて、そして自分だけでなくメンバーのことも考えてくれていることが嬉しかった。
渉「そうだね。ありがと。俺も気をつけるよ。でもまーそんな記事狙われるのはどちらかというと玉とかでしょ」
『そういうもんですか?』
渉「うん、そういうもんだよ。だからあんなに挙動不審な行動しなくていいよ」
『えっ!!!そんな私怪しかったですか?』
渉「うんw逆に目立ちそうなくらいw」
『いやーごめんなさい!そんなつもりじゃ!!』
渉「わかってるって。ありがとね」
渉「ちなみに今向かっているところは個室になってる隠れ家的お店なので安心してください」
『はい////すいません/////』
ころころ変わる表情のえみちゃんにニコリと笑いかけて車を進めた。