• テキストサイズ

私だけの王子様

第1章 はじまり


『いやっ・・・ちょっとほんとに困りますっ・・・!』

男1「なんでー?いいじゃんいいじゃん♪ちょっとだけさぁ!」

男2「変なこととかしないから!暇してるんでしょ?」

『やっ・・・用事あるんでっ!手離してくれませんか?!』

男1「えーじゃあせめて連絡先教えてよ!お姉さんかわいいから一目惚れしちゃった!」

『すいません。ほんと困りま・・・・』

?「行こ!!」



さっきまで私にしつこく言い寄ってきた2人とは違う男の人が、突然私の腕をつかんで歩き出す。



『えっ・・・と』

?「自分の連れなんでしつれいしまーす」



戸惑っている私をよそに彼は、男2人組にそう言葉を残すとすたすた歩き出す。


ーとりあえず・・・助かった?いや、でもこの人誰?知り合いだっけ?やばい思い出せない!!-


100メートルほど歩いただろうか。彼は何も話さず私の腕をつかんだまま歩いていく。
さすがに気まずくなって私から口を開く。



『あのっ・・・!』

?「・・・え?」

『あ、えっとどこまで・・・行くんですか?あと腕・・・』

?「あっごめんなさい」



彼は慌てて振り向き、パッと腕を話した。
その時初めて彼の顔を見た。
158センチの私からすると彼はなかなか背が高くて、細身ですらっとしていて、でもちらっと見えた八重歯がかわいい顔立ちの整った人だった。


ーえ?なんかどっかであったことあるような・・・?-


?「あっあの困ってたように見えたから・・・ナンパかなんかかなぁーって思って。すみません、ビックリしますよね。あっもしかして俺の勘違いだったり!?」

『あ、いやいや!違います!困ってたんです!すごい助かりました!!ありがとうございます!』

?「ほんと?!あーよかった!あっでもこんなとこまで引っ張ってきちゃってすみません。あんまりこういうこと慣れてなくて・・・なんかてんぱっちゃいましたw」

『ふふっ。ありがとうございます。本当に助かったんでそんなに謝らないでくださいよ』
『あの・・・ところで私の勘違いだったらごめんなさい。どこかでお会いしたことありませんか?』



そう自分で言って気づいた。



『・・・!!!!!?あっ!えっ!?』
/ 77ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp