第7章 最悪の街
サリア「未来はこう。もしあなた達が魔道書を持って元の位置に戻せば、七つの大罪壊滅。さらに、クロスメントの暴走によりリリア死亡。尚且つ正気に戻ったクロスメントがリリアのあとを追い自殺。カンナギが人工天使を作った意味が無くなる。けど、カンナギが魔道書を持っていると、殺しにかかるリリアを払い除け、魔道書を壊す。すると、都市壊滅しカンナギは死ぬ。けれど、リリアとクロスメントとその他の人間は生き残れる。街が無くなろうともね。だからカンナギは後者を選んだ。そういうこと。だから言えないのよ。人工天使を作ったのは病気で弱いクロスメントを超人にして守るため。だなんて」
リリア「お母さんありがとう。話してくれて。でも、都市壊滅なんかさせない。私はこの都市で生まれてこの都市で育った。今更他の所に行けなんて言われて、離れられるわけがない。」
サリア「……はぁ。そういうと思ったわ」
リリア「それよりもお母さん。何で普通に喋れるの?」
サリア「あぁ。人形のフリをしていたからよ」