第6章 猫王子と1学期
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男子生徒「!!!俺と付き合ってくれへんか!」
『…ごめんなさい』
『はぁぁあぁぁぁぁぁ…』
奈央「また告白~?モテる女はツライねぇ~」
『…昔のあたしなら確実に自慢してたんだけど、今はそんな事も考えたくないわ。老化、怖い』
奈央「老化ちゃうやろ?まだ10代やん。それに10代で感じる老化は老化とちゃうって姉ちゃんが言ってたで」
『…姉ちゃん何歳?』
奈央「19」
『姉ちゃんもまだ老化感じてねーじゃん!何も分かってなーじゃん!!!』
奈央「お、立ち直りよったな」
、最近凄く疲れます。その原因は2つ。1つ目は人生最大のモテ期が来てる事。今月に入ってまだ15日しか経ってないのに、すでに6人に告白された。しかも全員友達だと思ってた人達。あたし何かしたっけ?
2つ目は…より分からない問題。それは
「は綺麗な肌してるから老化の心配はないよ。それより入学した時より髪、伸びたね。そっちの方が可愛いよ」
『*@△〒☆Дш◎фЗ~~~~!?(声にならない叫び)』
奈央「おー、赤司君。席借りてるで」
「構わないよ。それよりポチ、今何て言った?」
奈央「それウチも気になったわ~」
『ちょっと待て、誰かツッコめ!!!!可笑しいでしょ!?奈央ツッコミ四天王でしょ!?誰がツッコむの!?奈央でしょ!!!』
奈央「誰が四天王やねん。ちょっと前流行ったブームに乗るな腹立つ」
『そうそれ!!あたしはそのツッコミを待ってるんだけど!?』
「あはは、相変わらず元気がいいね。元気な女性は僕、好きだよ」
『誰かこのバカ王子を止めてくれぇぇぇぇぇ!!!!!』
2つ目の問題は赤司が赤司じゃなくなった。いつもみたくバカにしてくる時もあるけど、今みたいに変な発言をしたりする。気持ち悪くていけねーや。
奈央「えー?別にええんやない?赤司君だって素直に生きてるんよ」
『人間どうやったら素直に生きてああいう変化をするのか教えていただきたいよ、切実に』
奈央「ええやん。ああ言ってた方がより王子っぽく見えるで?女子からは王子モードの方が人気高いんやし。ま、にしか言ってへんけどな」
だめだ、奈央はすでに赤司の手先だった…あたしの味方は誰もいない…