第5章 猫王子とテスト
翌日。
奈央「おっはよー!って…その隈どしたん!?」
『あ、おはよう奈央…数学で解けない問題がどうしてもあって…それと必死に戦ってきた。あれ?おばあちゃん、どうしたの?』
奈央「おばあちゃん!?」
『そうだよ~。でもおかしいな、おばあちゃんは4年前に死んだのに。ま、いっか~』
奈央「アカン!全然良くないで!しっかりせぇ!!」
『あ、おばあちゃんが呼んでる~。待って~。すぐこの川渡ったら行くからね~。あ、蝶々だ。あはは~』
奈央「ーーーーー!!!!!その川は渡ったらアカンやつや!もう二度と戻って来れへんで!?」
男子生徒「こんな時までコントやっとるなんて余裕やな、お2人さんは」
奈央「アホ!これのどこがコントに見えるねん!笑っとる暇あるなら助けぇや!!!」
『待っておばあちゃ~ん~』
どうにか川崎がを席に座らせる。チャイムの音でやっと覚醒したは次のテストの最終確認へと移った。
奈央「アカン…もうウチ終わったわ…」
『昨日その台詞は聞いた。そしてついに明日は決戦の日である。という事であたしは図書館に引きこもり申す!』
奈央「お、おう…」
『奈央殿も頑張れよ!失礼っ!いでっ』
は真っ直ぐ走ってるつもりだろうが、足元がフラフラしていたせいで壁にぶつかった。大丈夫だろうか。
奈央「あの子根性あるなぁ…ほんで赤司君。今日は話してくれるん?」
「…あぁ」
麗華「あの…赤司君!明日でテストも終わるやろ?練習メニューの事なんやけど…」
「その事なら心配ない。もう決めてあるからね」
麗華「な、なら私にも教えてぇや!ま、マネージャーやし知っておきたいんやけど…」
「…悪いが僕は今から用があるんだ。玲央にももう渡してある。知りたければ玲央に聞いてくれ」
麗華「…せやけど!」
「僕は用があると言っている。邪魔をするな」
一睨みすると月島は一気に縮こまった。そして僕はお構いなしに歩く。その後ろを必死に川崎がついてきた。