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猫王子と犬平民

第2章 猫王子と出会う


あたし、は今日から高校生です。


春から京都の洛山高校で念願の1人暮らし。と言っても学生寮なんだけど。その寮から学校までは徒歩5分という神がかった位置だ。


そして今日は入学式。普通の登校時間より遅く出発したのは、少し遅れた時間から入学式があるから。だから在校生の先輩方とはすれ違うわけがない。すれ違うとしたら同じ新入生のはずなんだけど…


『皆そんなに早く家出たのかなー?入学式までまだ10分もあるのに』


誰ともすれ違わない。学校に着き、昇降口に貼ってあったクラス割を見る。


『あたしは…1組か。最初は教室集合だよね』


1組は3階の一番手前にある。高校見学で1度来た事があるから、何となく構造は覚えていた。そんな自分の記憶力に自分自身で拍手を送る。


1組の前に着くと、何やら先生がすでに話していた。時計を確認するとまだ集合時間まで5分もある。なんとまぁ気の早い先生だ。

思わずクスリと笑うと、ゆっくりと扉を開けた。


ここからあたしの高校生活が始まるんだ!
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