第4章 猫王子と球技大会
赤司side
『きゅ、球技大会…だと!?』
先生「静かにしいやー、。じゃあ学級委員の2人、チーム決めよろしゅうな」
『イエッサー!我が命に代えてもこの任務、遂行してみせます!ほら、王子も敬礼!』
「僕がするわけないだろう。駄犬、お前だけだ」
『はい赤司ノリ悪ーい。静粛に!』
男子「いや、だけやで?喋ってた奴」
5月に入った今日、担任が朝のHRで球技大会の事を告げ、そのせいでテンションが上がったを僕に押し付け去っていった。
『拳を掲げろ!これは戦争だ!いいかお前ら、球技大会をナメてはいけない!クラス対抗…これは国同士の争いに匹敵する!お前らにその覚悟、責任はあるか!?』
全員「…はい…」
『声が小さぁぁぁい!分かってるのか!貴様ら1人1人が全力で挑まなければ軍隊は全滅する!そういう事だぞ!』
全員「おおぉぉぉぉ!!」
『まだまだぁぁぁ!』
全員「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
『よし!その覚悟、しかと我が受け取ったぞ!それじゃあ赤司総隊長、指示を!ブフッ!』
「やっぱり僕か、この駄犬め」
大体の予想はついていた。鼓舞しておきながら結局は僕に任せる。しつけのなってない犬には困らされてばかりだ。だが素直に頷く僕でもない。
「そうだな…は学生寮だったな?」
『イエッサー、総隊長!』
「ならば湯豆腐で手を打とう」
『…Is it mishearing?(聞き間違いだろうか?)』
「No,It's actual.(いいや、現実だ)」
『デスヨネー』
一旦教室が静まり返り、は笑い出した。それこそお腹を抱えて。
『はひっ!ヒー苦しい!おっ…王子が湯豆腐って!あはははは!似合わなさすぎる!あははは!』
周りの生徒も声には出さないが笑いを堪えている。ムカつくからの足を蹴ってやった。
『王子!叩くのは百歩譲ってありだけど、蹴るのだけはだ、ダメあははははは!やっぱ無理!我慢できない!ヒー!』
イラッときたのでもう一回蹴ってやった。