第15章 猫王子と修学旅行
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時間が過ぎ、あたし達洛山高校1年生は沖縄に向けて出発した。空港までバスで向かい、そこから飛行機に乗って沖縄まで移動する。洛山高校から空港まで、約1時間。
『あー!そのお菓子新発売のやつだ!ちょーだーい』
女子生徒「ええでー!あ、のも美味しそうやな!1つちょーだい」
『いいよー!うわ、コレ美味しいんだけど!奈央ももらいなよ!』
奈央「ほんまー?1つちょーだい」
女子生徒「ええで!あ、奈央これもおすすめやで!」
男子生徒「おー、俺らにもくれやー」
あぁ!たのしいなぁっ!!!バスの中を行ったり来たりしてお菓子を交換し合う。バスと言えばやっぱりお菓子交換だよね!!!
ちなみにあたしの隣はもちろん奈央。バスの中は班は関係ないから、大体は仲良い子たちで固まっている。まぁあたしには関係ないけど。
男子生徒「ー、これやるわ」
『さんきゅー!いっただきまーす!…って…辛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!ちょ、ジュースジュース!!!』
奈央「はぁ!?何やねんもう!ほら、コレ飲み!」
男子生徒「ぎゃはははっ!もう最高やで!!予想以上のリアクションや!」
『ハァッハァッ…痛い痛い痛い痛い!舌が痛い!!お前らあたしに何を食べさせやがった!!!』
男子生徒「ん?期間限定暴〇ハバネロ激辛、通称"30倍返しだ!"や」
『何だその流行語に乗っかった商品は!!!30倍!?ふざけろよ!!!!人間の食い物じゃねーよ!!!』
男子生徒「何言ってるか全然聞こえへんでー」
くっそう!辛すぎて以上に唾液が分泌して上手く喋れない!!!ていうか何であたしをハメたんだ!むしろあたしはそっち側の人間だろ!つーかあたしも誰かに仕返ししたいいいいいい!!
『はっ!良い事思いついちゃった…ねぇアンタら。ごにょごにょ…で、どう?』
男子生徒「はっ!?ちょ、!お前正気か!?」
『正気に決まってるじゃん。その商品の名前にもあったでしょ?やられたらやり返す。…ときたら?』
「「「「「…30倍返しや!!!!」」」」」」」
血気盛んな男子共を連れて、ターゲットの元まで向かった。