第3章 猫王子との関係
翌日。
『Good morning!!!週末はいかがだったかな?諸君』
男子「月曜から元気やなー、」
男子「ほんで何で発音完璧やねん。何やねんその無駄なスペック」
『だめだわ、ガッツでねーわ。こちとら朝練で疲れてんだよ、もっと可愛く笑ってくれよ』
男子「無茶言うなや!」
『冗談冗談!今日も元気に過ごしましょー!』
席に着くと、すでに赤司がいて優雅に本を読んでいた。
『おはよ、赤司』
「あぁ、おはよう」
あたしが声をかけると、赤司は読んでいた本を閉じた。こういう時は会話をする気があるという事だ。あたしも1週間で学んだんだぜ!
『今ふと思ったんだけどさ、あたし達ってニックネームと本名の区別無いよね』
「あぁ、そうだな。僕も気分で呼んでいるからな」
『あたしも気分だなー。あ、ポッ●ー食べる?』
「…朝食を食べていないのか?」
『食べたよー?けど朝練したらお腹空いちゃってさー』
「だったらパンや米を食べろ。栄養バランスが崩れるぞ」
『お母さん!?って…赤司はお母さんじゃないよね…』
お母さんって呼んだ瞬間、何か違和感が生まれた。いや、普通本当のお母さん以外をそう呼んだら当たり前なんだけど。だけど赤司に感じた違和感はもっと違う…
『分かった!』
「急に大声を出すな。それで何が分かったんだ?どうせくだらない事だろうが聞いてやろう」
『イラッときたが顔面パンチで許してやろう』
「話が逸れる。何が分かったんだ?」
『相変わらずの赤司様王子様っぷりだなぁ!!!!って、そうそう!王子様なんだよ!』
「は?」
『前に言ったでしょ?あたしと赤司の関係性って何だろうって。その答えは簡単で、王子様とその犬!ただしその犬は狂犬だがな!はっはっは!』
「なるほど、そうかもしれないな。後半については認めないが。お前は王家に忠実なしもべ犬だ」
『それに従うあたしだと思うか!はーっはっはっは!はーはっはっは!』
そう、あたしと赤司の関係はそれで十分。それくらいが丁度いい。