第3章 猫王子との関係
『…Do?』
奈央「Doやなくて、どう。好きなんか?嫌いなんか?」
『?好きだよ?』
全員「へっ!?」
『確かにムカつくけどさ?あのクソ赤司いっつもあたしの事バカにしやがって…口を開けば憎たらしい台詞ばっか!それなのに皆には良い顔しちゃって、ほんと猫王子だよ彼は』
奈央「…今の発言聞いて、どう考えても好きには結びつかへんのやけど」
『そんな赤司もいいトコあるんだ。ほんの少し…まぁ今のとこ宿題教えてくれるしかないんだけどね。あ、この前は体調の心配してくれたっけ。じゃあ2個!』
女子「そこが好きやと?」
『そうなるかな。あたし人の嫌なとこばかり見るの嫌いなんだ。いくら嫌な奴でも小さないいトコを見つけて好きになろうとするみたい。癖、かな?って…ギャー!真面目に語っちゃった!気持ち悪いあたし!痒い!』
するとポン!という音と共に、皆の頭の上に?マークが浮かんだ。何コレすげぇ!京都人特有の技!?
奈央「ちょ、ちょお待ち。ウチよぉ分からんなってしもたわ」
『あたしだって分かんないよ…何であたしには…?マークが出ないの!?』
全員「アンタのせいや!」
『びっくぅぅぅ!やだ皆怖い…』
すると今度は全員が溜息をついた。あまりにも大きい溜息になってしまったため、凄い注目を浴びる。
『どうも、どうも。お騒がせしてすみません』
奈央「、田中の事はどう思ってるんや?」
『へ?田中っち?好きだよ?』
女子「…そういう事ね」
女子「期待して損した」
女子「でも赤司君は違ったりして!」
女子「きゃー!」
あ、確実に今あたしの頭の上には?マークが浮かんでいる。やった、仲間入りだ!
『王子がどうかしたの?』
女子「って付き合った事ある?」
『ぐっ…そういう話、皆好きだよね!あたしは大嫌いだけどな!!そうだよ!付き合った事ないよ!どうせ年齢=彼氏いない歴の負け組だぁぁぁ!』
女子「何も泣く事あらへんやん。告白されたことは?もしくはした事はあるん?」
『した事はない!けど…聞いて驚け!告白された事は、ある!』
女子「ほーなんやー」
『反応うっす!興味ゼロか!』
そうして楽しい時間はどんどん過ぎていき、あっという間に暗くなった。楽しい楽しい女子会は終了した。