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猫王子と犬平民

第14章 猫王子と秋模様


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体育祭も終われば、季節は完全に変わり肌寒い秋になった。制服も冬服へとチェンジ完了していた。


『はっくしょぉぉぉん!!!…ずびっ』

奈央「…アンタ、くしゃみ完全におっさんやな。酷似どころか完全そのものや」

『昨日調子のって半袖で寝たら案の定このザマだよ…笑えよ〇ジータ…』

奈央「バカは風邪引かないってやっぱただの迷信だったんやね」

『ツッコめよ!つーかそれってあたしがバカじゃないってだけじゃね?』

奈央「迷信やったんやね」

『2回言うなぁぁぁぁ!!!!』


相変わらずの奈央の言葉の暴力を受け、今日も平和に暮らしていく。…わけにもいかず


『ぶぇっくしょい!』

奈央「アンタホンマに大丈夫か?授業中もずっとくしゃみしてて怒られてたやん。先生も最後は心配しとったんやで?今日早退するか?」

『絶対やだ!あたしの小学からの皆勤をたかが風邪ごときで壊したくない!!!』

奈央「せやかて辛いもんは辛いやろ?せめて保健室で休んできぃや」

『次数学だし、休んだらもっと分からなくなるし…つーか今日はいつもより冷えるなぁ』

「…と言うより、風邪を引いているのになぜブレザーを着ようとしないのか、僕には分からない」

「『…あ』」

「…気付いてなかったのか」


忘れてた。すっげー寒いと思ってたら、ブレザー部室に置いてたままだった!!!やば、あたし超バカじゃん!しかもそれを赤司に言われたのが腹立つ!あのバカにした顔が余計腹立つ!!!


『ねぇ奈央ー』

奈央「何やー?」

『明日、暇?』

奈央「明日?土曜やから部活は一応6時で終わるで!どしたん?」

『練習着新調したいんだよねー。秋服も買いたい』

奈央「ええでー!…っと、すまん。ウチ明日用事入っとったわ。代わりに赤司君、着いて行ってやってくれへん?」

「『は?』」


まじで、は?
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