第11章 猫王子と文化祭
と2人きりの文化祭も終わりに近づく。川崎が早めに戻り、入れ違うようにその報告書を見るために部室へと向かった。その間に文化祭が終了した。
―「生徒の皆さんに連絡します。以上をもちまして、洛山高校文化祭を終了します。準備が整った人から校庭に来てください。後夜祭を始めます。繰り返します…」
そうか、もう後夜祭の時間か。後夜祭は男女ペアを作ってキャンプファイヤーの周りを踊る。その時に告白すれば成功率は高いという噂があると玲央が話していた。もちろんは誘ってない。多分、今頃誘われた誰かと楽しく踊っているだろう。
報告書にも目を通し、特にする事がなかったため教室に向かう。そして驚いた。
『あれ?赤司じゃん』
「…どうしてここにいるんだい?」
窓の外をボーっと見つめる、がいた。
『うーん…何となく、かな。そういう赤司はどうしたんだよ』
「僕も特に意味は無いよ」
『ふーん。ってか麗華ちゃんは?』
「…誘われたが断ったよ。今まで報告書の最終確認をしていたからね」
『あらま、忙しいデスネ。麗華ちゃん今頃ショック受けてるだろーなー』
「…は誰かから誘われなかったのか?」
『…誘われたけど断った。あんな狭いとこでダンス踊るとかめんどくさいし。ていうかあんな熱い中動き回って他人の汗が付くとか絶対無理!!!』
「…お前、汗だくの僕に抱き着いてきただろう」
『あぁ、あれね。赤司のはいいんだよ』
トクン。それはどういう事なんだ?僕はお前にとって、特別な存在なのか?
『つーか赤司こそあたしの汗付いてたけど平気だった?』
「…僕ものなら、いい」
『あー良かった。テンションだけで行動する癖、直さなきゃだなー』
「…無理に変える事もないだろう。それがお前だ、ポチ」
『ははっ!そうだね~』
は再び窓の外を見る。