第2章 猫王子と出会う
赤司side
あれから騒ぎ続けるを無視して席替えが行われた。その結果…
『何故だ!おお神様…あたしは貴方に何かしでかしましたか!?あたしの事が嫌いですか!?』
先生「うるさいで、。そこに神様なんざおらへん。そこにおるのは野球部で坊主でただ頭が光っている田中だけや。神々しくもあらへん」
田中「酷いやん、先生!」
『酷いのは神様だ!何で…何で隣が猫王子なんだよぉぉぉぉぉぉ!』
それは僕も激しく同意だ。どうして隣がなのか。これでは授業もまともに受けれないだろうな。
先生「反論は認めへんからなー。じゃあ授業に移るで。教科書13ページ開いて…って、。頼むから静かにしてくれへんか?もう授業始もうててんけど」
『せっきがえ!せっきがえ!せっきがえ!先生ー、あたしは席替えをしてくれるまでデモを続けたいと思いまーす。ほら、どう?前の人達!こんなに良い席と交換なんて飛びつくでしょ!?飛びついてくれよぉぉぉ!』
の席は窓際の一番後ろ、その隣が僕。確かに大人気の席だった。
先生「だから認めへんって言うとるやろ?赤司、頼むわ。そいつ黙らせてくれへんか?」
どうして僕が?という言葉は飲み込んだ。ここで先生に反論しても何のメリットも無い。どうせ僕に頼み込んでくるに違いない。だったら時間の無駄だ。
「分かりました。オイ、。僕も不本意だがこの席を認めるしかない状況だ」
『不本意なら反論しなさいよこのビビり!やーい、王子のびびりー!』
イラッとしたが、僕は大人になろう。
「…。君は苦手科目とかあるか?」
『は?ああああああるけど何で王子に教えなきゃいいいいいいけないのよ』
「…なぜ動転している。僕が隣の間だけ宿題を手伝ってやる、と言ったら?」
『まじで!?え、本当に!?助かるよ王子!いやー、数学だけはヤバい死ぬって思ってたんだよね~』
意外な反応だった。それにしても威嚇する時は徹底に、餌が出ると尻尾を振り喜ぶ。これはまるで…
「犬、だな」
『…はぁ?』
「君は犬みたいだと言ったんだ。そうだな、僕が猫王子なら君は…犬平民だ」