第11章 猫王子と文化祭
赤司side
を背負ってから、が触れている部分が熱くてしょうがない。それを見てニヤニヤ笑ってくる大輝と涼太、そして無表情だが内心笑っているテツヤを本来ならば許さないが、今の僕では怒っても怖くないだろう。
『あ、王子。だいぶ痺れ取れてきた!もう大丈夫だよ!サンキューサンキュー!!!』
「…あぁ」
『それじゃああたしは仕事に戻るからよ!あ、どうアンタら。遊んでいく?っつっても子供向けしかないけど。まぁ青峰くらいは楽しめるでしょ』
「どういう事だよコラ。俺はガキじゃねーよ」
『あらぁ~?あたしにはその辺のガキと同レベルに見えるけど~?ぐふっ!』
子供「よっしゃー!やっつけたで!俺、勇者や!」
いきなりが前のめりに倒れたかと思うと、その後ろから10歳くらいの少年が現れた。
『だぁれがモンスターだガキ…勇者はあたしだぁぁぁ!!!おいガキ。この真っ黒モンスターを先に倒した方が勇者決定。どう?』
子供「乗った!いっくでぇぇぇ!」
「は!?ちょ、タンマ!それって俺の事じゃないだろうな!俺の事だったら…返り討ちにしてやるぜ!俺に勝てるのは…俺だけだからな!!!」
「はぁ…青峰君には本当に困りますね、赤司君」
子供と大輝とはギャーギャーと喧嘩を始める。だが子供があの運動バカ2人に敵うはずもなく、今では大輝ととの喧嘩になっている。
その間に近くにいたバレー部員に話を聞く。どうやらここでは子供向けに輪投げやスーパーボール掬いをやっているらしい。
そして中学生も多く、隣のコートではバレーの指導をしていた。そのコートからを呼ぶ声が聞こえる。
先輩「ー!この子アタック教えてほしいんやとー!」
『ちょっと待ってください先輩!!あたしは…あたしはここでコイツと決着を付けなきゃいかんのです!それがあたしの宿命なんです!!!どうか他の人に頼んでください!』
先輩「アンタ遅れたクセにサボるとかええ度胸やなぁ?それにアンタが一番巧いんやから、アンタが適任やろ。先輩命令や」
『ぐっ…そうきたか。さすがのあたしでも逆らえない。という事で青峰、勝負はお預けだ!!!』
大輝との喧嘩を中断したは、着替えて再びコートに戻って来た。