第1章 ほのかとラーメン
土曜日。2時過ぎ。お昼にサンドイッチを食べて、時既に空腹。
「父さんー、お腹減ったよ~。何か食べに行こー。」
私、ほのかは父に外食を誘った。
すると、
「なにがいいんだ?ラーメンでいい?」
「うん!いこいこ!」
早速父さんとラーメンを食べに行くことになった。
「ほのかは何ラーメンがいいんだ?」
「塩。塩ラーメン!」
「うん。分かった。塩ラーメン大盛り二つ!」
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「やっと来たわね‥‥塩、ラーメン。」
父はそそくさとラーメンを食べはじめているなか、私は塩ラーメンとのにらめっこをしていた。
具はチャーシュー、茹で卵、めんま、のり、ねぎ。いたってシンプルだけど、それぞれが塩ラーメンを引き立てている。暖かい湯気が私の顔に当たる。
私はすぅっと息を吸って、一言。
「いただきます!」
レンゲでスープを掬って飲む。私は目を大きく見開き、ラーメンのどんぶりを見つめた。
スープから私を引き付ける。となると麺は……
割り箸で麺を持ち上げ、口に届ける。
「お、おぉ……」
感嘆を漏らす。
「……美味しい!」
椅子から立ち上がるのを堪えた。
次にチャーシューをほうばる。噛む度に味が広がり、旨い。ゆで卵、めんま、のりも食べ切った。それから、麺が伸びないようにラーメンを急ぎながらも食べた。
一口食べる度に舌が踊り、ほっぺたが落ちそうになっていた。
そして。ついに……
「ごちそうさまっ!」
最近までは醤油押しだったけど、塩も良いかもね。