第12章 ゴメンナサイ
女友達1「え、けどゴムしてて妊娠ってどうなん?」
凪「オレもソレ思った。メッチャ騙された気分やわ…」
女友達2「え〜、ウチこれから彼氏とする時メッチャ怖いわ〜!!」
正月が明け、学校が始まってすぐ先生と友達に妊娠の事を話した。
先生にはやっぱり色々言われたけど、友達は意外とそうでもなかった。
まぁ、避妊具を付けてヤッてソレで妊娠したのだから何か言われる筋合いなんてないのだけど…。
女友達1「せやけど心配やわ…。この時期の妊娠ってのもあるけど、また流れたりとかして凪が落ち込まんか……」
女友達2「うちらもう凪がヘコんでるとこなんか見たないで……」
凪「…うん、おおきに」
本当は迷惑だと思ってるかもしれない。
なのにみんなは今回も私を非難するような事は一切言わず、身体を案じる言葉ばかり掛けてくれた。
再び罪悪感が込み上げる。
凪「みんなにはホンマに迷惑ばっか掛けてるな…ホンマに申し訳ない……」
女友達1「ええよそんなん気にしやんで!」
女友達2「そうやで!周りの事なんか気にせんと凪はお腹の子供の事だけ考えて?」
友達の言葉に思わず目頭が熱くなった。
私は本当に良い友達に恵まれたな〜と思う。
因みに卒業後この2人は東京に上京したが、コッチに帰ってきた時には必ず会いに来てくれる。
女友達1「けど今回の卒進どうするん?前回は安定期に入っとったから練習参加も出来たけど、今回は安定期に入るのギリギリやろ?」
女友達2「ダンスとか演劇とか激しい動きがあるのには参加せん方がええんとちゃう?」
そう、問題はソレだ。
前回は死産したので結局関係なくなったが、死産云々の前に前回はすでに安定期に突入していたのでダンスや演劇などの激しい動きがある練習をする事にたいして問題はなかったのですが、今回は安定期に突入したらすぐ本番という状況。
仮に3ヶ月で安定期に突入しても、その1ヶ月後…下手すれば1ヶ月もないんじゃないかって期間の内に本番がくるのだ。
凪「うん、せやから今回はソロの歌と大合唱だけ参加しようと思う。演技もそんな激しい動きやなかったら大丈夫やから先生と相談していけそうやったら参加するわ」
女友達1「OK!今回で全部最後やもんな〜!!」
女友達2「悔いが残らんように最善の方法でいった方がええわ!!」