第12章 ゴメンナサイ
祖母「お前はアホか?アホなんか?いや、アホやな。確実にアホやな」
凪「スンマセン、申し訳ないです。おっしゃる通りです」(汗
2度目の妊娠を家族に伝えると、怒るを通り越して呆れられた。
呆れの目を向ける祖母の前で私は正座で俯き冷や汗を流す。
返す言葉がない。
2人で生活出来るだけの能力はあるし、前回の出産費用(入院費とか)が丸々残ってるので今回の出産はソレを回せばいいし、ベビー用品は揃えてるからそこにはもうお金は掛からない。
だがしかし、私には学校という問題がある。
しかも普通の学校と違って芸能関連の学校…ダンスやら演技やらとやたら動き回る事が多い上に、今は最後の卒進に向けて準備中。
そんな大事な時期に第2の妊娠なんて、ふざけてると言われても反論出来ない。
自分だってこんなクソ忙しい時期に妊娠する気なんてなかった(てか卒業するまでなかった)。
だからと言って卒業するまでずっとセックスしないというのはなかなかにツライ。
ただでさえ性欲強い者同士がくっついて1つ屋根の下で暮らしてる(寝室は一応別)というのに、卒業するまでの1年近く我慢するなんて私達には無理だ(妊娠初期と後期は流石にお互い我慢したけど)。
だから避妊具を付けてしていたのに…まさかのだった。
コンドームを付けていると90%避妊出来ると言うが…残りの10%に当たってしまった。
(けどさ、仕方ないと思うんだ。健全な(?)カップルにセックスすんなって言う方がどーかしてるべ。それにゴムしてて妊娠するとか普通思わんで。いや、確かにパッケージにも90%とか書いてたよ?けどほぼ100%やと普通は思うで……)(汗
色々思う事はあるが、ソレを口にするとこの祖母なら確実にキレそうなので思い止まった。