第11章 再妊娠
凪(まぁ、当然産むけどな)
そう…例え怒られて責められたとしても、堕ろす気なんてサラサラない。
次に子供が出来た時、何があっても絶対に産むって決めた。
だからこの子は絶対産む。
医者「後日、産婦人科にも行って下さい」
凪「わかりました。ありがとうございす」
診察台から立ち上がって一礼して、診察室から出る。
すると後ろから彼氏がモジモジしながら訊いてきた。
彼氏「なぁ…その、凪。あのさぁ…お前にとってメッチャ忙しい時期なんはわかってるねん…こんな時にデキたって困るよな?けどさ、せやからって、その…アレしたりなんか…せえへんよな?」
かなり恐る恐る訊いてくる彼氏に思わず少しイラッとした。
"アレ"はたぶん堕胎の事を言ってるんでしょう。
凪(何言ってんだこいつは…)
そんな彼氏はほっといて病院を出る。
彼氏「な、なぁ?凪!」
なおもうるさい彼氏にキレそうになりながら一言だけ言ってあげた。
凪「名前、今回はオレが決めるからな?」
前回は彼氏が名前を決めたので、今回は私が決めたい。
その事を言うと彼氏はポカンと間抜け面になった後…
彼氏「凪ぃぃいいいいいッ!!」
デカい声で私の名前を叫びながらタックルしてきた。
転けそうになったので避けたら、ハデにグルングルン転げ回って前のゴミ置場に突っ込んでいきました。
【再妊娠】終わり