第11章 再妊娠
死産してから9ヶ月…
あの後暫くは腹痛と出血が続きましたが、2週間もすればそれもなくなりました。
卒進が終わってすぐ遺骨を引き取りに行き、今は家の和室に置いています。
高校3年生になった私は実家を出て彼氏と一緒に暮らすようになりました。
結婚は流石に卒業してからじゃないと無理でしたけど、もうこの頃からほとんど夫婦みたいな感じでした。
この日は12月24日、クリスマスイブ。
私は冬休みで学校はないしバイトも休み、彼氏もこの日は休みだったので久しぶりにゆっくりクリスマスデートしました。
大阪の梅田や難波、心斎橋でショッピングしてカラオケに行って晩御飯を食べて(奮発してちょっとお高いレストラン)、凄く楽しかった。
彼氏「いや〜楽しかったわ!色んなモン買えたしメシも美味かったし、満足満足♪」
凪「あのパスタとローストビーフめっちゃ美味かったわ〜♪またそのうち行きたいわ」
1日楽しんで家に帰って2人でテレビを見ながら寛ぐ。
凪(………ッ!?)
すると突然強烈な吐き気に襲われ、走ってトイレに駆け込んだ。
せっかく食べた物も全部吐いてしまい、胃の中の物が無くなって漸く落ち着いた。
彼氏「おい、どないしたんや!?大丈夫か!?」
心配して走ってきた(途中2回くらい転ける音が聞こえた)彼氏が背中を摩りながら聞いてくる。
凪「お、おう…なんとかな…」(ハァハァ…
死に掛けみたいな声を出しながらなんとか答えたものの、実際は全然大丈夫じゃなかった。
身体に力が入らず立ち上がれなかったので、彼氏に背負ってもらってベッドまで行った。
彼氏「急にどないしてん?何が起きたんや?」
凪「わからん…突然の襲来やったわ……」(汗
何か変なモノでも食べただろうかとこの日食べた物を思い出してみても、特に思い当たる物はなかった。
まさか病気か?
彼氏「食あたりかもしれん!明日病院行こう!!」
凪「う、うん…せやな…」(汗
結局この日の晩、胃の中が空っぽになっても吐き気は治らず、あまり寝れないまま夜が明けました。