• テキストサイズ

私の妊娠物語 〜20ヶ月の妊娠生活〜

第8章 宣告


冬休みの終わりとともにすぐ始まったのは『卒業進級公演』の練習。


『卒業進級公演』略して卒進というのは、私達芸能コース高等課程1年生〜3年生の生徒が歌やダンス、アフレコや演劇を披露する舞台の事です。
毎年文化祭終わりに何を歌うかや何を踊るか、何のアフレコをやって何の劇をするのか決め、冬休み明けと同時に練習がスタートする。
3年生は卒業、1年生と2年生は次に進む為の芸能コース2大イベントの1つです。


この年は私もソロで1曲歌わせてもらえる事になり、飛び跳ねて喜びました。
ダンスは女子と男子に分かれ、女子はアイドル系の歌とハードロック系のダンス、男子は三代目のランニングマンをやってました。

アフレコはアニメと洋画をやり、アニメの方でガヤとして参加しました。
この年は確かアニメは『マ○』と『セー○ームーンCrystal』、洋画で『ス○ップフォード・○イフ』という映画の吹き替えをしました。


劇では『白雪ンデレラ』と『5番目の願い事』という作品をやり、私は『5番目の願い事』の方で主要キャラの天使達のリーダーという役をやりました。
演劇は毎年コメディとシリアスの両方をやるのですが、今回はコメディの『白雪ンデレラ』がバカウケでしたね。


いくら身体が頑丈でも、一応そろそろ臨月の妊婦なのでみんな心配してました。
けど第3章の【学校と親】で紹介したヴォーカルの井上先生も5ヶ月に入った後は歌って踊って飛び跳ねていたと以前聞いていたので、安心して練習は激しく動き回っていました。


2月後半になって練習が本格的になってきた。
舞台での練習や合同練習が増えてきたこの頃、私は妊娠9ヶ月目に突入していた。


先輩1「凪ちゃん、出産もうすぐやんね?」


凪「はい。3月28日が予定日です」


先輩2「大丈夫なん?そんな動き回ってて…」


凪「井上先生も5ヶ月過ぎた後は動き回ってたらしいですし、大丈夫やと思います」

/ 63ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp