第5章 意思と覚悟
凪「怒らへんの?一番何か言われると思ってたけど……」
気になって自分から聞いちゃいました。
叔父「そんな大事な事オレらが勝手に決めたらアカンやろ?凪達の子供やねんから、凪達の好きにしたらええ」
後から聞くと、叔父は私の妊娠に薄々勘づいていたそうです。
だからもし私がそれを打ち明けたら、心良く了承しようと思っていたと言ってました。
彼氏は土下座する勢いで頭を下げ、何度もお礼を言ってました。
私も「ありがとう」と言い、嬉しくて彼氏と二人で抱き合いました。
これで問題は無くなり、あとは安静に過ごして産まれるのを待つだけです。
凪(早よ顔が見たいなぁ〜…♪)
問題が無くなるとフッと気持ちが軽くなり、子供に早く会いたくて仕方なかったです。
彼氏は楽しみすぎて許しをもらってからすぐベビー用品を買い揃えたり、「名前は何にしようか?」としょっちゅう聞いてきました。
凪(母ちゃん…お前が産まれてくるまでに子育ての事いっぱい勉強するからな?楽しみにしといてや?)
私はこの時、やっと母親になる覚悟が出来たような気がします。
【意思と覚悟】終わり