第1章 妊娠
夏も終わりかけの8月下旬…
この日、私は自室で筋トレをしていました。
私の毎日の日課で、1日3時間決められたメニューをやっています。
因みに当時のメニューは腹筋100回、背筋50回、腕立て100回、スクワット200回(足の筋力弱いので他より回数多い)をした後にひたすらダンベル(因みに10kg)を左右の両手両足で持ち上げるという感じでした。
私は昔から筋トレ…っていうより、筋肉を付けるという事が好きで、小学校に上がる前から日常的に筋トレをしていました。
小学生の頃は力こぶが出来るくらいでしたけど、中学の頃から本格的に鍛え始め(柔道部だった事もあって)、当時はかなり筋肉質でガタイが良かった。
出産後は少し太って丸くなったけど、1年程で元に戻った(また腹筋割れた)。
この日もいつものトレーニング内容を順番にこなしていたけど、背筋中ふと胸に違和感を感じ動きを止めた。
凪「ん…なんや?チチがなんか痛いぞ…」
胸に僅かだけど痛みを感じ、ちょっと触ってみたら少し張っていた。
他にも乳首がヘンに敏感で、布擦れ(基本ノーブラ生活)でピクッと反応してしまう。
凪「なんやろ…変な感じやな…」
とりあえずその時は放っておいたのですが、この後も色々と今までなった事のない症状が身体に起きました。
筋トレを終了してから2時間近く経っても身体が火照ってたり、トイレに入っても便秘で全然出なかったり……
この日以降も同じ症状が暫く続きました。
凪(まさか……病気!?)←(ちげーよ
アホな私は何故かソッチが頭に浮かんだ(自分でもなんでかわからない)。
けど、思い返せばそれらの症状の他に最近生理がきてない上に、ここ数日軽い胸焼けが続いていた。
凪(まさか……妊娠!?)←(ソレや
5分程経過してやっとその発想に辿り着いた。
そしてその発想に辿り着いた瞬間急いで家を飛び出し近所の薬局に検査薬を買いに向かった。
急いで家に帰り買ってきた検査薬を使ってみたところ、案の定『陽性』で更に焦る。
凪「ど、ど、どないしょ!?何故にこんな事に…!?」
オロオロしながらグルグルと3べん回って考える。
今思えばはたから見ると犬がグルグル回ってる様な感じだったんだろうな…(笑
すると一つ思い当たる節があった。