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私の妊娠物語 〜20ヶ月の妊娠生活〜

第4章 理由


あと最大の原因として、今の母の相手が1番の原因じゃないかと思います。


義父は気に入らない事があればすぐ人に八つ当たりして殴ったり蹴ったりするような人でした。
私はいつも顔を腫らしながら学校に行き、その度に先生や友達に「その顔どうしたの?何があったの?」と聞かれ返答に困りました。


母も義父と何度も怒鳴り合い殴り合いの喧嘩をして私を連れて家出したんですが、いつも結局義父の元に帰る選択になるのです。
当時の私にはその大人の複雑な事情がわからず、何故母が毎回義父の元に帰るのか不思議で仕方ありませんでした。


そして小5の時、私は家を追い出され一人神戸の祖母と叔父の居る家に帰ってきました。
母と離れるのは辛かったですが、当時お腹に妹がいた母は容易に義父と別れる事が出来ず、仕方なく京都に残りました。
妹の事もあって今も母は義父と別れず京都で暮らしてます。


凪「そんな事があったから不安やねんよなぁ…。オレも子供にそんな事してまうんやないかって…。親の責任の重大さ…プレッシャーに耐えられんのかなぁって……」


自分の過去の事を思い出すと今でも不安になります。
いつか自分も同じ様な事をしてしまうんじゃないかって…
子供に寂しい思いをさせてしまうんじゃないかって…
とくに私自身が結構いい加減な人間なので、「オレなんかに母親が務まんのか…?」という思いが凄くあったんです。


けど彼氏は「大丈夫や!」と言って笑ってました。


彼氏「そこまで子供の事考えられてんやったらきっと大丈夫や!!お前はええ母親になるわ!!」


人の言葉に左右され易いのは自分でも自覚がありますが、彼氏の言葉に少し気が楽になりました。
まぁ、要は自分次第か…


この不安は、お腹が目立ってきたぐらい(腹筋のせいで6ヶ月ぐらいまでお腹出なかった)から徐々に薄れていきました。
世の中の母親がどんなものなのか正直今でもわかりませんが、私は私のやり方で子供を精一杯可愛がろうとこの時決めました。


凪(つーか、オレとか彼氏みたいなのが子供育てたらどんな人間になるのか見たい…)(笑


色々あれこれ悩んで不安がりましたが、それでも妊娠中は色々楽しかったです。
面白い彼氏もいるしね(笑





【理由】終わり
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