第24章 イベントの時間(?)
胸に突き立てる時…
震えが、止まらなかった。
叫び声と共に振り上げ、突き立てようとした。
それでも…殺せんせーが落ちつけてくれた。
皆と過ごした日々が、脳裏によぎった。
笑ったこと、楽しかったこと、泣いたこと、嬉しかったこと…
ここで過ごせて、本当に幸せだったということ……
感謝、惜別…
全ての想いを乗せて
全身で礼をするように、僕はナイフを振り下ろした。
卒業、おめでとう…
最後に、そう言ってくれた気がした。
光の粒になって、殺せんせーは消えていった。
『うああああああああああああああああっ;;』
泣きじゃくる僕等は…
先生の面影を求めて、教室に入った…
一人一人の机に
卒業アルバムの他に、アドバイスブックが置かれてあった。
正直、内容が細かすぎてうんざりした・・;
殺せんせーは、E組の制度は間違ってるから変えさせようとか
そういうことは一度も言わなかった。
理不尽なことが世の中にあるのは当たり前…
それを恨んだり諦めている暇があったら、楽しんで理不尽と戦おう。
その方法は、ここ(暗殺教室)でいくつも教えてくれた。
賞金は支払われたけれど
学費と将来の一人暮らしの頭金を頂いて
色んな所にちょこちょこ寄付して
みんなで一つ大きな買い物をしてから
残りは1年間の支援への感謝として国に返還した。
象徴だった三日月は、徐々に形を変えて崩れていった。
それから7年…
僕等は大人になった。
たとえ、今が何であっても…
きっと、殺せんせーのことだから
『君らしい』といって、笑うんだろう。
無論、僕は教育実習生としてとある高校に来てるんだけど…;
暗殺教室と立場が逆転してた;
っていうか、周りのみんなは身長伸びてるのに
僕だけほとんど伸びないって!;
ケイトちゃん163cmで5cmも伸びてるのに!;
(NBAで絶賛活躍中、Davieとのコンビは無敵との風評付き)
カルマなんてふざけてるよ、185cm!!;
とまあ…^^;
そんなこんなで、僕等は生きていく……
殺せんせーがくれた命まで、繋いでいけたらいいな。
これからの時代に向けて…
未来に向けて……