第21章 迷いの時間
爆発の期限は、きたる3月13日。
その日は奇しくも椚ヶ丘中学校の卒業式。
年は明けて、今日は1月8日。
冬休みの間に暗殺を仕掛けた生徒は…ただの一人もいなかったらしい。
浅野理事長まで見舞いに来た時は、流石に焦ったけど;
まあ、どっかのバカまで来たのが余計だったかな(ちらっ)
寺坂「んだよっ!」
カルマ「別にぃ?」
意識、取り戻してくれるかな…ケイト。
そう思いながら、机に座ってから数分後…
殺せんせー「皆さん、いよいよ3学期。
本年も良く学び、よく殺しましょう」
烏間「彼らにそこまでの重荷を背負わせてなお
お前は、教師の仕事を完遂できるのか?」
殺せんせー「状況に応じ、柔軟にやり遂げる覚悟がなければ
最初から教師になどなっていません」
そんな声が、廊下からしている中
『・・・・・・』
俺たちは、話す言葉も考えられず黙っていた。
その場に合う言葉も思いつかなかったから…
そんな中
ビッチ先生が、腕組みしながら殺しについて語ってくれた。
ビッチ「一番愚かな殺し方は、感情や欲望で無計画に殺すこと。
これはもう動物以下」
倉橋「ビッチ先生…」
カルマ「あー。ケイトが嫌いだって言ってた奴か)
…」
そんな中、みんなは
ビッチ先生の方を向いて、しっかり聴いていた。
ビッチ「そして
次に愚かなのは、自分の気持ちを殺しながら相手を殺すこと。
報酬と引き換えに、多くのものを失う…
私のようにね(溜息&目を伏せながら笑う)
散々悩みなさい!ガキども。
あんた達の一番大切な気持ちを、殺さないためにも」
『三学期開始!!
殺せんせーの暗殺の期限まで、あと64日
ヌルフフフ…』
地球が「ドーン!」という擬音語と共に
真っ二つに地球が割れる絵まで、その言葉の隣に書かれていた。
そんな目の前の大きな黒板を見つめる中、時間は進んでいく…
そうして、時間は三学期の始業式が終わった放課後…
招集をかけられることになった。