第19章 正体の時間
一つの凶弾の音が響き渡った…
その先に居たのは……
ケイト「!!」
心臓を貫かれたケイトちゃんだった…
カエデ「いやああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!(涙」
一番認めたくない現実が、僕等を襲った…
両目を瞑って泣き叫ぶ茅野
血の気が引いた、皆の顔…
殺せんせーも、烏間先生も、ビッチ先生も…
いきなりの変化に、身体がついて行かずに…
硬直に近い形となっていた…
動けるようになったのは、シロたちが立ち去った後で…
ケイトちゃんに駆け寄ったけど、その時には…
息を、していなかった……
必死に茅野が、ケイトちゃんに向けてはっていって
心臓を撃たれてから
仰向けに倒れたまま起き上がらないケイトちゃんを抱き締め、涙と共に呼びながら揺する中…
カルマ「どいて、茅野ちゃん」
茅野をどかせて、その胸に
ケイトちゃんから預かってたのか、神器であるナイフを突き立てた。
止めに見えて、僕等は驚いた。
寺坂「何してんだよ!!」カルマの胸ぐらを掴む
カルマ「最終手段だって」
寺坂「あ?」
カルマ「聴いたから…
蘇らせる、唯一の方法だって」
そう目を向け続けるカルマ君につられて
みると
ケイトちゃんが白い光に包まれてて…
殺せんせー「これは…!!」
驚きに包まれる中、ケイトちゃんの傷が消えたのを見た。
手の甲の紋章も、ナイフも…
全てが光となって消え、ケイトちゃんと一つになって…
それに目を見張る中
光が止んで
ケイトちゃんが目を、そっと開けた。
そして、茅野の後ろ頭を撫でて…
泣きそうな顔をしている僕等に言ってくれた。
ケイト「お前らを、置いて逝けるかよ…(微笑)
言っただろ?…
お前ら遺して、死ねるかって^^」
渚&カエデ/カルマ『ケイトちゃああああん!!/ケイト!!』
『わああああああああああああああん!!!』
茅野が感極まって泣きつく中…
皆は嬉しそうに笑いながら涙を流し、次々に抱き着いていった。
とっても、安心したから…
でも、それから一か月
ケイトちゃんは、目を覚まさなかった……
(6月20日PM11:46~21日AM1:28、378~387(10ページ)更新)