第17章 空間の時間
その頃…
E組の教室では……
ケイト「殺せんせー並みの狂敵だった;」
渚「きょうの字が違うくない?;」
バスケに関しては勝ったのだが
未だに肩で息をし、両膝に手をついているケイトに
渚はツッコんでいた。
そんな中、殺せんせーがおもむろに言い始めた。
殺せんせー「そうそう。
先生の決定的弱点を教えてあげる約束でしたね」
『!!』
それに対し、殺せんせーに視線が集中した。
殺せんせー「実は先生、意外とパワーがないんです^^//;」頭かく
殺せんせーの弱点33:全員で押さえられれば捕まえられる。
「つまり、皆で触手を全て押さえれば…」
「先生の動きを止められる…」
ケイト「後は心臓が弱点。
一人だけが心臓刺して、それ以外が押さえる」
『よっしゃやれええええ!!』
そう呟いた矢先、一斉にかかるものの…;
前原「不可能なの分かってて教えただろ!タコ!」
殺せんせー「ふ~む、駄目ですかねぇ。
あ、要領はヌタウナギを掴む感覚です(真顔」
ケイト「なんか馬鹿にしてるみたいで腹立つよ、その真顔!;」
渚「あはは^^;
そんなにはっきり言うケイトちゃんもケイトちゃんで珍しいよね(苦笑」
カエデ「だね^^;」
空間は、これからも続いていく。
時を経て、経験を経て
どちらの方向か、良いか悪いか…
それはやはり、受ける人によって変わってくる。
それでも…
同じ思いを共有できる人さえいれば
解った上で、ちゃんと向き合ってくれる人さえいれば
それだけでいいって思えてしまう。
それもまた、ここで
暗殺教室(E組)で学んだ、大切なことだ。
夕暮れの中、私たちはまた歩いて行った。
各々の家に向けて、各々の方向を向いて
これからも、向く方向は別々でも…
互いを大事にし合う心だけは、変わらないまま……